6月20日、クサフグの産卵を見に行くために油壺の荒井浜に行きました。クサフグというのはフグ目フグ科に属する魚で、体長が10cmほどです。私はフグというと風船のような大きなものを想像してしまいますが、そうではなく小さくてかわいらしい魚でした。でも、産卵する姿は力強かったです。産卵を見に来ていた他の方から聞いたのですが、釣りをしているとクサフグが釣れることがあるそうで、歯が丈夫で釣り上げると鳴くのだそうです。
クサフグが産卵するのは、5月から7月ころ。新月または満月の後の3日間くらいの満潮前の2時間くらいに行われるそうです。クサフグが波に乗って砂浜に乗り上げて、メスが産卵した後オスが放精します。そのときに静かな海が一瞬さわがしくなります。クサフグは人の影や音に気がつくと産卵を行わないそうなので、観察に来ていたみなさんは、静かに、波打ち際から少し離れたところに座って観察していました。
その日は20名ほどの方が観察に来ていました。満潮予定時刻が19時ころで、私は17時ころに行きました。すでに望遠カメラを持って待っている方がいました。その方は会社を休んで見に来たそうです。毎年観察に来ている方もいて、その方々の話によると、昔はもっとたくさんのクサフグがいて、もっと大きかったそうです。潮が満ちて夕日が沈むころに帰りました。
投稿日:2023年6月24日
市民記者:にがうり