2月の浜辺



 テレビやラジオで連日のように日本列島に寒波がやってくると伝えています。

雪国の大変さに思いを馳せると、気持ちも重くなります。幸い三浦半島では、気温は低くても雪にはめったになりません。

 今日も空気は冷たいけれど、少し陽が差してきたのを見計らって、海辺の浜に行ってみようと思い立ちました。

 年初めには長い行列を作っていた三崎の海南神社では、2月に入ると、お参りする人もまばらでしたが、

神殿からは雅楽が流れていて、その前に立つと、自然と厳かな気持ちになります。

健康と家内安全を願ってから、三崎公園周辺を散策してみることにしました。

 船敷場は石蓴でしょうか、まるで芝生のようにきれいな緑を見せていて、浜辺の波も一層穏やかです。

鴫でしょうか、白く優雅な鳥が5,6羽来ていて求愛の舞をしているのもいる、珍しい情景をみました。

ここは鳥たちにとって憩いの場所のようです。

他の湾にも足を延ばすと、ロープで繋がれた船は、凪の中で船体を海に映してゆったりとしています。

 二月の港の午後、漁船は漁に出ているのか静かです。冬場の海の町は、西の風が吹きつけるのが常ですが、

たまにこういう日に合うと心が休まります。

寒さはまだまだ続きますが、海辺の春が、あちこちで見え隠れしているのを探してみるのも、楽しいものです。  

(遥)