
初声中学校で行われたピンクシャツ運動を主催した生徒会の生徒のみなさんにお話を聞いた。ピンクシャツ運動はピンク色のものを身につけることでいじめ反対の意思表示をするもの。2月17日から3日間ほどで各生徒が去年に引き続きTシャツの形のキーホルダーを作成した。Tシャツのデザインは生徒がアイデアを出し合い、投票で決めた。
―作業はどのように行ったのですか?
まず、各生徒にTシャツのデザインが描かれた型紙を配布して、切り抜き、色塗り、メッセージの記入をしてもらいました。その後、先生と生徒会でラミネート加工とひもをつける作業を行いました。
―完成したキーホルダーはどうしたのですか?
箱に入れて校内の廊下に置いて、生徒や先生が自由に持ち帰れるようにしました。筆箱につけている生徒がいて普段目に入るので、いじめについて気をつけようという気持ちになります。
―印象に残っていることはありますか?
今年はキーホルダーの裏に、いじめ反対についての各自のメッセージを書いてもらう工夫をしました。メッセージの中には、「笑顔を作ろう」とか「相手に寄り添おう」というものがあって、いじめについて深く考えていることが分かりました。持ち帰るとき、メッセージをじっくり読みながら選び取っていたのが印象的でした。
生徒会メンバー同士の印象を尋ねると、「細かい点にも気がついてくれる」「率先して意見を言ってくれる」「他人の意見を大事にして盛り上げてくれる」「友達に言いにくいことでも言えるのがすごい」「先を考えて作業をやってくれるから安心する」「テンションが高くて、場をなごませてくれる」「頼れるけど抜けてるところもあって関わりやすい」などと活発に話してくれた。 (にがうり)