そなえるネットワークみうら

今回のインタビューは「そなえるネットワークみうら」を立ち上げられた永井文子さんです。

5月には初めてとなるイベントがニナイテで開催されました。団体を立ち上げようと思ったキッカケや、今後の活動について伺いました!

ー「そなえるネットワークみうら」はどのような活動をされている団体なのか教えてください。

 

 特に決まった活動日はなく活動しています。先日第1回目の開催をさせていただきましたが、不定期で防災・減災について気軽に学んだり考えたりできるイベントなどを実施していくつもりです。

 普段はSNSで三浦に関連のある防災・減災の情報(コラム的なもの)や地域の防災活動についての情報を少しずつ更新しています。

 

【Facebook】https://www.facebook.com/sonaeru.miura

【Instagram】sonaeru_miura 

 

 今後メンバーが集まってきたら「こんなイベントをやりたい!」「こんな活動してみたい!」というようなことも話し合って進められたらいいなぁと思っています。

 

 ー 活動を始めてみようと思ったキッカケを教えてください。

 

 4年ほど前に三浦市に引っ越しをしてきて、のどかで自然豊かな土地に魅力を感じながらも災害の時にはどうなるのかな?ということを常に考えていました。継続的に防災を学ぶような場所があったらいいな、という思いからいくつかやれることを考えて、産休で時間に余裕ができたことをキッカケにまずはイベントでもやってみようと思い、始めてみました。

 

 これから始まる予定の子育てでも今度は子供の防災・減災を学ぶ機会になります。自分自身も学びながら、活動していけたらと考えています。


ー 活動のスタートとなった第一回目のワークショップを終えられての感想を教えてください。

 

 今回(5/23)初めてのイベントということでどんな人が集まるのか(そもそも集まってくれるのか)とても不安でしたが、当日は10~70代と非常に幅広い年齢層の方が集まってくださり、防災への興味・意識は幅広くあるのだなという実感を得ることができました。

 

 今回は災害に関連して起こりうる場面について、10問ほどの問題を皆で考えながら進めていきましたが、座学だけでなく行動を伴って学びたい、といった意欲的な意見を寄せられて今後の活動を考える良い足がかりになったと思います。

- 今後活動していくうえでの目標を教えてください。

 

 防災・減災を学ぶための場づくりをするとともに、これと並行して地域で行われている防災の取り組みを「見える化」(=誰にでもわかるように)できたらと思っています。これによっていざというときの連携もしやすくなるのではないかな、と考えているからです。

 

 三浦半島全体で見てみると、災害時においては三浦市以外の自治体には「災害ボランティアネットワーク」という市民団体があり、普段は防災教育にかかる活動を、災害時には各自治体の社会福祉協議会が立ち上げる災害ボランティアセンターのもとで地域内外のボランティアをとりまとめたりといった実務を行うのですが、三浦には災害ボランティアネットワークがないのが実情です。

 

 ないのであれば三浦の良さを活かした独自のネットワークを作っていけたら良いのではないか、まだまだ構想段階ですが少しずつ進めていけたらと思っています。


- ご自身で団体を立ち上げてスタートしようというのは「パワー」が必要なことだと思うのですが、やりがいや永井さんを動かすモチベーションはどのようなことですか?

 

 東日本大震災のときに被災地を訪れた経験や、職場で防災担当をしていたときに他の自治体で行われている防災教育の研修などに参加したことをとおして、職場だけでなく自分の住む地域の防災・減災についても興味を持つようになりました。災害時はその場に居合わせたひとすべてが被災者になります。常日頃から色々な立場の人がいるということ、自分自身を守るための手段、被災してしまったら時には地域外の力を借りながらも復興をめざしていくことになるということ…途方もない話ですが、災害が訪れる前に少しでもこういったことを知っておいたら何か違ってくるのではないかと思い、一念発起してみました。

 

 自分自身これから子供が生まれる予定なので、より一層そなえるべき事柄が増えていく中で、せっかくなら地域で活動しながら自分も一緒に学んじゃおう、と考えたということもあります。いかにパワーを使わず「ながら」で活動するかを考えているので、実はそこまで高いモチベーションもパワーもありません…(笑)

- このコロナ禍での活動で困った(困っている)こと、新しく活動を変えたこと、工夫したことなどありますか?

 

 初回のイベントも本当はもっと色々な人が訪れやすい形を考えていたのですが、「飲食を行わない」「参加者同士は可能な限り非接触で」などの対応を考えた結果、講義形式のようなイベントとなりました。

 

 一方でコロナ禍だからこそ身近に考えやすい設問(避難所での感染リスクに関する設問)を取り入れてみたり、完全な講義では味気ないので机をロの字にして皆の顔がよくみえるようにしてみたりと工夫のし甲斐はあったと感じています。とはいえ、コロナ禍だから災害が待ってくれる、というわけではないので今後もできる取り組みをこつこつ進めていきたいと思っています。


- 今回のイベント開催にあたり、他団体の皆さんが一緒に参加されていました。他団体の皆さんとつながりを持ち、活動してみた感想などあれば教えてください。

 

 今回は小さいお子さん連れだけど参加してみたい、といった意見があったことから、同じく最近発足した「おやこのあそびば こちょ」の協力を得て、お子さんはスタッフのもとで託児スペースで遊びながら、お母さんにはイベントに参加してもらうといったことを試みました。

 

 子育て世帯のように外でのイベントになかなか行きづらい、といった方も多くいるのが現状です。そういった方にも情報を提供したいという意味でSNSによる発信も行っているのですが、併せてそういった方も来やすいイベントができたら良いなとも考えています。

ニナイテで行われた第1回ワークショップの様子。

 - 永井さんには以前からニナイテオンライン交流会などにもご参加いただいていましたが、今回のイベントで初めて実際にニナイテを会場としてご利用いただきました。使い心地など感想はどうだったでしょうか。また、今後、ニナイテでやってみたいことなどありますか?

 

 資料の印刷やプロジェクターなどの備品貸し出しもとても利用しやすかったです。ひとつ前の質問で触れた対応の際に、研修室外にある託児スペースを活用できたのも良かったです。

 

 5月に実施したイベントのような講義形式はもちろんですが、コロナが落ち着いて飲食ができるようになったら、防災食等を食べながら楽しめるカフェ形式のイベントや、施設内での防災マップ作りなど、いろいろとやってみたいと思っています。

  - 三浦市内の皆さんに向けて、PRしたいこと、メッセージをどうぞ!

 

 地域での防災・減災など災害時に向けた取り組みをどんどん取材して発信していきたいと思っています。

 どんなに小さなことでも、個人でも団体でも構いませんので、「こんな取り組みを行っているよ!」というものや三浦市(三浦半島内)での被災経験などがありましたら可能な範囲で是非教えてください。活動にご興味があるという方もお気軽にご連絡ください。 

居住歴4年と浅いですが、できることをやっていきます!よろしくお願いします。

 

連絡先:そなえるネットワークみうら 永井

MAIL:sonaeru.miura@gmail.com 

TEL:080-5378-5020