今年は辰年です。
その中でも「甲辰」(きのえたつ)という干支だそうです。
皆さんは「三浦半島の総鎮守」海南神社にも「龍神様」がいらっしゃるのをご存知でしょうか?
境内にある源頼朝お手植えといわれる二本の大銀杏の右側の木。池の方に張り出した枝が龍の顔に見えることから「龍神様」として祠(ほこら)を建ててお祀りされています。
また海南神社には「龍」といえばもう一つ、忘れてはならない神様がいらっしゃいます。
「筌龍弁財天(せんりゅうべんざいてん)」です。
治承4年(1180年)、三浦の豪族だった和田義盛が衣笠城で畠山氏などの軍勢と戦って敗走。海路、房総半島に逃れた時、食料がなくなって困って龍神様に加護をお願いしたところ、「筌」(せん)と呼ばれる魚を獲る竹製の道具が流れてきたそうです。これを使って飢えをしのいだことから、この地に「筌」を祀り、弁財天堂を建立したのが始まりとされています。
海南神社では今年、辰年にちなんだイベントが行われます。
2月10日13時から行われる「龍神大祭」です。
「食の神フェスティバル」などで海南神社と交流のある中国雑技団の方々による「中国龍舞」と、海南神社行道面保存会による三浦市指定重要無形文化財「行道獅子」がコラボするそうです。
ちなみに旧暦の元旦で、中国の正月「春節」である同日は、甲辰の日にあたります。
日中の民俗文化の競演。楽しみですね。
投稿日:2024年1月13日
市民記者:お祭りおじさん